カプカプって、なんだ? """"林さんの豚の絵
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『カプカプひかりが丘』は、横浜市旭区内、西ひかりが丘商店街に位置する喫茶店です。2003年からは、ひかりが丘地域ケアプラザというところでも喫茶コーナーを営業しています。木のぬくもりがホッとさせ、風を思いのままに取り入れられるスペースが自慢。ケアプラザの喫茶コーナーは地域の人たちの息抜きの場です。
カプカプケアプラザ店で楽しく働くひとびと

【カプカプの歩み】
  • 1996年5月 「作業所カプカプ」準備会発足(12月説明会)
  • 1997年4月 ひかりが丘団地商店街に「地域作業所カプカプ」開所
  • 1998年9月 喫茶コーナー営業開始
  • 2001年1月 「第2カプカプ」「喫茶コーナー」準備会発足
  • 2002年4月 竹山団地中央商店街に「カプカプ竹山」開所
  • 2003年1月 ひかりが丘地域ケアプラザ内に喫茶コーナー開設
  • 2009年9月 ひかりが丘商店街に分室を「工房カプカプ」として増設
  • 2010年4月 ひかりが丘商店街に、「第三カプカプ仮事務所」開設
  • 2010年10月 川和町に「カプカプ川和(第三カプカプ)」開所

【「カプカプ通信準備号」より抜粋】

【オンラインで読めるカプカプの記事】

カプカプ通信 準備第3号 (1997年7月14日発行) 編集後記
ザンネンながら、このカプカプ通信も準備号という形になってしまいました。けれど、先にお知らせしたように、あと一息です。(ほとんど自分に言い聞かせています)次号は、必ずやオープン記念号になるはずです。

7月15日からカプカプの配管やトイレなどの工事が始まりました。カプカプのメンバーはお茶やお菓子を差し入れたり、床をはがしたりして来ました。僕もお手伝いのようなことをしています。セメントをこねたり、壁をたたき壊したり、ピック(先がとがっていて、電動でガガガガガとやる、工事現場でよく見かけるあれです)でコンクリートを崩したり、ガラ(ブロックやコンクリートを崩したもの)をトラックに運んだりしています。

体のあちこちが痛くなっている我が身を情けなく思うのと同時に、職人さんたちの体力だけではなく、経験や技術にただただ感心するばかりです。

今月中には、長津田の農家の畑を見学に行きますし、調理実習などでもお世話になっている上白根ケアプラザの職員さんたちとも顔見知りになりました。このように、カプカプのメンバーといろんな方々とのつながりは、次第に広がっています。これからも、というよりも、これからやっとカプカプが歩き出しますので、どうぞよろしくお願いします。(鈴木)
カプカプ通信 オープン直前号 (1997年9月1日発行) ちょっと長めの編集後記
今回はカプカプのみんなの夏休みの様子をお伝えしましたが、いかがでしたか?僕はというと、夏休みの一日、大学のゼミの友人たちと集いました。僕のゼミは、自分も含めた、違いを持つ人々が、この社会でどのように共に生きていくのか、ということを考える場所でした。僕のように、その延長線の上にあるだろう職場にいられる者はいいのですが、企業などで働く友人たちは、大変なんだろうなぁ、と思っていました。でも、そんな心配をよそに、みんな各々場所で、実践の模索をしているようでした。

例えば、ある公務員の女性。暗黙の裡に半ば慣習となっていた「お茶くみ」を、意識的に、でもごく自然にやらなかったら、飲みたい者が自分で勝手に飲む、という(当たり前と言えば当たり前の)習慣ができたということです。また、ある大手製粉メーカーの男性。営業の研修でパン作りを学ぶために訪れた専門学校で、それまでの研修生が背広でビシッときめていたのに反し、彼は学校に行くなり割烹着に着替え、当たり前のように割烹着姿で研修を受け続けたそうです。その結果、最初は彼に疎遠な感じで接していた学校の人々が、徐々に打ち解けた雰囲気で話しかけて来るようになったとか。

彼/女たちがしたことは、そんな大したことではありません。それから、作業所で僕たちが直面している問題とは、あまりかかわりもありません。けれども、即効性を求め、直接的で「大した」ことを、身の程も知らずにやろうとするよりも、ごく自然に、自分たちの日常生活の場所で、微々たる事を焦らず着実に。「〜しなさい!」とか説教するより、自らの信念に基づいたさりげない行為で周りの人までも次第に巻き込む・・・・・。そういうほうが、じわじわとではありますが、異なった人達が助け合い生かし合う、そんな社会へ近づけるような気がします。だからこそ、いろんな所でカプカプの名を憶えていただき、声をかけてもらったときなんて、たまらなくうれしい訳です。地域のみなさんとゆっくりとだけれど、確実に関わり始めているなって。

そのように、僕たちの日常のありとあらゆる場所が、実践の場と成り得るのでしょうから、福祉関係の職場にいると言った際に、多くの人から僕に注がれる感心のまなざしには、非常に当惑してしまいます。ドコカの偉いダレカが大したことをしているのではなくて、みんなが自分のできる範囲で、小さな抵抗をすればいいんじゃないかな、と思うからです。少し見聞きして考えれば、身近にもおかしなことはたくさんあります。だからこそ、僕の仕事は特に感心されるものじゃなくて、感心のまなざしを注ぐ〈あなた〉だって、何を隠そう掛け替えのない実践の担い手なのです。

僕の友人たちがアチコチで試みているような、ちょっとした〈抵抗〉の積み重ねが、僕たちをきっと豊かで楽しく生き易い社会へと進ませてくれるのでしょう。裏を返せば、僕らの作業所においての小さな挑戦から、姑息ないじめに耐えている子供達や、雑踏の中にいながらも孤独を感じてしまう若者や、石ころくらいにしか思われていないホームレスのオッチャンや、穏やかに過ごすだけのために与えられたと言って良いような日々を、笑顔で暮らせない老人たちに、ささやかな希望を与えられるかもれません。

またの機会があれば、ぜひこの続きを。(鈴木)
カプカプ通信 オープン超直前号 (1997年11月30日発行) 編集後記
僕の小学校には新入生が風船に手紙を付けて飛ばすという行事がありました。そのころから少しボーっとしていた僕は、何を血迷ったのか、校庭の真ん中にドッシリと居座っている榎の大木の真下で、つい風船から手を離してしまいました。それから数日の間榎の枝に掛かっていた僕の風船が、その後どうなったのかは憶えていません。ただ、クラスの友人の中には、遠方から返事が来るヤツがいて、実はうらやましかったくせに、興味のない振りをしていました。(なんとイヤなガキだったこと!)

『カプカプ通信』は、地域の方々や友人知人のみならず、その周りの直接には関係のない方たちにまで読んでいただいているようです。なんだか不思議な感慨を覚えます。友人のご両親や同僚や、僕たちの会ったことのない、そしておそらくはこれからも会うことのないだろう人たち。カプカプのメンバーが直接にふれあう方たちと支えあい・活かし合っていくというのは、当然といえば当然であり、大切なものでしょう。けれど、会うこともないだろう人々とつながっているという感覚も、僕たちを勇気づけ、後押ししてくれている事は確かであるように思います。

この『通信』を、周囲のみならず、遠く離れた僕らにとって掛け替えのない、一人でも多くの〈あなた〉へ届け!という気持ちを込めて送ります。

榎の枝に絡んだままの風船を、なすすべもなくしばらく眺めていた少年も、18年の月日を過ごして、ほんの少しだけ素直になりました。『カプカプ通信』に対するご意見・ご感想がございましたら下記の住所までお返事下さい、なんて言えるくらいに。それでは、お待ちしています。(鈴木)

住所:〒241−0001 横浜市旭区上白根町891−18−4−103
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